ラオラシオン(ラセレシオン2021)の紹介:千葉サラブレッドセール2023でバヌーシーが落札した2歳馬

ラオラシオン(ラセレシオン2021)と千葉サラブレッドセール

2023年5月12日開催された千葉サラブレッドセールで、バヌーシーがラセレシオン2021を落札しました。

その後、2023年6月1日18時に募集が開始されると正式な発表がありました。また、ラオラシオンという名前で馬名登録できたと発表されました。馬名の由来は「祈り(スペイン語/アルゼンチンの公用語)。勝利への願いを込めて。父名、母名より連想」とのことです。いい名前ですね。オラシオンといえば宮本輝さんの優駿という小説でダービーに向かっていった主人公馬が思い出されます。ラオラシオンも思い切り成長してほしいです。

ここではラオラシオンを紹介したいと思います。

ラオラシオンは2021年4月14日生まれの鹿毛の牡馬で、体重478kg・体高163cm・胸囲179cm・管囲20.5cmです。生産・育成牧場は社台ファームです。予定している厩舎は斎藤 誠/美浦・関東と発表されました。斎藤 誠先生は昨年2022年の美浦リーディングトレーナーです。

ラオラシオンは、千葉サラブレッドセールで3,000万円(税込み:3,300万円)で落札されました。

また、バヌーシーでの募集時出資金は、セリ価格と同じく3,300万円となりました。

千葉サラブレッドセールは2歳馬のトレーニングセールで、船橋競馬場で開催されます。2009年度からは、高額取引馬が続出し、「血統レベルが高い2歳セール」として評価されています。
このセールで売られた馬には、オメガパフューム(GI-東京大賞典勝馬)、ベラジオオペラ(GII-スプリングS勝馬)、アスクワイルドモア(兄・GII-京都新聞杯勝馬)、ナックビーナス(GIII-キーンランドC勝馬)、エポワス(GIII-キーンランドC勝馬)、ミュゼエイリアン(GIII-毎日杯勝馬)、ノットフォーマル(GIII-フェアリーS勝馬)などがいます。

DMMバヌーシーの馬ではトップオブメジャー、サイレントブラック、シュリットなどが千葉サラブレッドセール出身ですね。

社台ファームが支えるセールということで、社台ファームも各馬の紹介や歩行や追い切りの動画を紹介しています。

ラオラシオンの紹介、歩行、調教動画はこちらです。ハート型の星がかわいいですね!

Youtube:Hip54 ラセレシオンの21 父クリエイター2 by JBIS-Search×ふるさと案内所チャンネル より

ラオラシオンは、セリ前の公開調教で、船橋競馬場の1400m外回りダートコースで2F 27.9-1F 13.4(14.5-13.4)というタイムを叩き、4/20の調教追い切りでは11.0-11.8というタイムを叩いています。また、社台ファームでの調教でも、11秒台をコンスタントに叩いているそうです。

兄・アスクワイルドモアは一昨年の千葉サラブレッドセールで6,941万円で落札され、兄・カレンアルカンタラも一昨年のセレクトセールの当歳馬の部門で3,630万円で落札されています。母系の優秀さや良血馬であることや、兄たちと比較しても安価で落札できたことは、父・クリエイターIIのEIが低いことなどが要因かもしれませんが、そうであればクリエイターIIの代表産駒になるようなジャイアントキリングにも期待したいなと思いました。

セリの様子はこちらをご覧ください。

Youtube:2023 千葉サラブレッドセール 生中継 by JBIS-Search×ふるさと案内所チャンネル より

母系や近親

母、ラセレシオンは中央競馬で3勝を収めており、勝ちレースはいずれも東京競馬場のダート戦でした。7戦3勝[3-0-0-4]で、未勝利戦を1勝、4歳以上500万下を2勝しています。母はペルーサの全妹です。

本馬は母が9歳で出産した3番目の産駒となります。

母の産駒には、兄のアスクワイルドモア(19 牡 父キズナ)がおり、京都新聞杯(GII)をレコード勝ちした実績があります。アスクワイルドモアも千葉サラブレッドセール出身です。

また、本馬の兄であるカレンアルカンタラ(20 牡 父エスポワールシチー)は、2023年5月13日現在、ダート戦を主戦に既に2勝を挙げており、リステッド競争に出走するまで育っています。

母ラセレシオンの全産駒が中央で勝ち上がっています

祖母、アルゼンチンスターは名前の通りアルゼンチン生まれで母系はアルゼンチンの血を引きます。祖母は名牝ディフェレントの全妹です。

ディフェレント(92 牝 父Candy Stripes(米)・本馬の大叔母)は米国13戦4勝・アルゼンチン6戦5勝[9-3-5-2]。GI 4勝、GII 3勝、GI 2着が2回、GI 3着が5回というスーパーホースでした。
祖母アルゼンチンスター自身は中央で1戦1勝[1-0-0-0]のまま繁殖入りしています。祖母・アルゼンチンスターの勝利も東京競馬場のダート戦でした。

つまり、母も祖母も名馬の全妹にあたり、東京競馬場のダート戦勝馬でした。

祖母の産駒には、本馬の叔父であるペルーサ(07 牡 父ゼンノロブロイ)がおり、無敗の4連勝で青葉賞-GIIを制しています。そのほか、札幌日経OP 1着、若葉S‐L 1着、天皇賞(秋)‐GI 2着、2011天皇賞(秋)‐GI 3着、2011日経賞‐GII 2着という成績を収め、種牡馬入りしました。

曾祖母、ディフェレンテはアルゼンチンで5戦4勝、クリアドレス賞-GI 3着という成績を収めています。

曾祖母の産駒には、先程紹介したディフェレントの他、ブエノスアイレス州賞-GII 3着入着の本馬の大叔父ディフンディド(93 牡 父Candy Stripes(米)・[1-2-5-13])などがいます。

高祖母、デレペンテはアルゼンチンで3戦3勝[3-0-0-0]。

高祖母の産駒には、ディフェレンテの他、マヌエルF&エミリオ ネッコ賞‐GIII 優勝馬デシシーバ(アルゼンチン5戦5勝[5-0-0-0])、アルゼンチン5戦5勝馬のデロチャドラなどがいます。

また、本馬の再従姉妹(はとこ)にJRA認定競走九州ジュニアチャンピオン-G 優勝馬キングランシーン(15 牝 父ベーカバド・[3-1-4-11])などの重賞馬もいます。

母の父ゼンノロブロイは、秋古馬三冠馬で、有馬記念-GI、ジャパンカップ-GI、天皇賞(秋)-GI、神戸新聞杯-GII、青葉賞-GIIを含む20戦7勝[7-6-4-3]を収めています。GI 3勝、GII 2勝、GI 2着が4回、GI 3着が3回と非常に優秀な成績を収めています。母の父にゼンノロブロイを持つ代表産駒にはディバインフォース(ステイヤーズS-GII勝馬)などがいます。

ゼンノロブロイの母の父(ブルードメアサイアー・BMS)としてのアーニングインデックス(EI)の推移は下図のようになります。継続的な上昇傾向をみせています。

父、クリエイターIIは米GI・ベルモントS(米3冠最終戦)、米GI・アーカンソーダービーを含む12戦3勝[3-4-1-4]。代表産駒にリコーヴィクター(門別 サッポロクラシックカップ 重賞)等がいます。

クリエイターIIのアーニングインデックス(EI)の推移は下図のようになります。やはりダートコースのほうが良い数値となっており、特に中央競馬のダート競争の伸びが良いので今後に期待したいです。

本馬の母系にはキングランシーンなど地方での活躍馬も多く、母・祖母ともにダートでの勝馬でもあるので、父の傾向も考えると本馬もダートでの活躍が期待できるかもしれないですね。
ちょうど2024年から3歳ダート三冠競走のレース体系がつくられ、賞金も多額になるので楽しみも増えます。

父の父、Tapitは2014-2016年の北米リーディングサイアー。Flightlineなど29頭のGI馬を含む9馬の米国チャンピオンホースを送り出しています。

わずか6戦で2着馬に合計71馬身差をつけた無敗の最強馬フライトライン(Flightline)はラセレシオン2021の従兄弟(いとこ)にあたります。

ほか、近親には下記のような競走馬がいます。

ラセレシオン La Seleccion(12 牝 父ゼンノロブロイ):[3-0-0-4]7戦3勝・4歳以上500万下を2勝・東京のダート戦で3勝
アスクワイルドモア(19 牡 父キズナ):[2-3-0-7]12戦2勝・2022京都新聞杯-GII 1着・セリ取引価格 6,941万円(2021年 千葉サラブレッドセール)【2023年5月13日現在】
カレンアルカンタラ(20 牡 父エスポワールシチー):[2-0-0-2]4戦2勝・3歳500万下勝馬・セリ取引価格 3,630万円(2020年 セレクトセール)【2023年5月13日現在】
祖母アルゼンチンスター Argentine Star(96 牝 父Candy Stripes(米)):[1-0-0-0]1戦1勝
叔父(おじ)ペルーサ(07 牡 父ゼンノロブロイ):[5-3-1-19]28戦5勝・青葉賞‐GII 1着、札幌日経OP 1着、若葉S‐L 1着、2010天皇賞(秋)‐GI 2着、2011天皇賞(秋)‐GI 3着、2011日経賞‐GII 2着、種牡馬入り、獲得賞金 2億9,308万円(中央)・セリ取引価格 1億500万円(2007年 セレクトセール)
叔父(おじ)エンペラドール(01 牡 父カーネギー):[1-1-0-3]5戦1勝・未勝利勝ち
叔父(おじ)カレンダーマーチ(05 牡 父ウォーエンブレム):[2-3-3-10]28戦2勝・地方2勝
叔父(おじ)トーセンボンヌマル(06 牡 父ネオユニヴァース):[0-1-1-1]3戦0勝
叔父(おじ)ソルデマーヨ(08 セン 父ディープインパクト):[1-3-2-2]8戦1勝・未勝利勝ち
叔母(おば)パシャドーラ(10 牝 父ハーツクライ):[3-3-4-10]20戦3勝・白井特別(1000万下)
従姉妹(いとこ)プレパレンセ(17 牝 父スウェプトオーヴァーボード):[4-2-3-16]25戦4勝・地方4勝
従兄弟(いとこ)ナリノヴィエンヌ(18 セン 父エイシンフラッシュ):[7-2-1-15]25戦7勝・地方7勝
叔父(おじ)ボリーバル(15 牝 父オルフェーヴル):[2-2-7-15]26戦2勝・地方2勝
曾祖母ディフェレンテ Diferente(84 牝 父Propicio(アルゼンチン)):[2-1-1-3]アルゼンチン5戦4勝、クリアドレス賞-GI 3着
大叔母(おおおば)ディフェレント Different(92 牝 父Candy Stripes(米))[9-3-5-2]米国13戦4勝・アルゼンチン6戦5勝・GI 4勝・スピンスターS-GI 1着(米・ダ・9F)、ビヴァリーヒルズH-GI 1着(米・芝・9F)、Carreras de las Estrellas Juvenile Fillies-GI 1着(アルゼンチン・ダ・1600m)、Gran Premio Copa de Plata-GI 1着(芝・2000m)、チューラヴィスタH-GII 1着、ラモンビアウス賞-GII 1着、ルイスMカンポス将軍賞-GII 1着、ビヴァリーヒルズH-GI 2着、アルゼンチン1000ギニー-GI 2着、BCディスタフ-GI 3着、アップルブラッサムH-GI 3着、ラモナH-GI 3着、ヴァニティH-GI 3着、ゲイムリーH-GI 3着
大叔父(おおおじ)ディフンディド Difundido(93 牡 父Candy Stripes(米))[1-2-5-13]アルゼンチン21戦1勝・ブエノスアイレス州賞-GII 3着
大叔母(おおおば)シーディザーブス(99 牝 父サンデーサイレンス)[5-6-1-21]33戦5勝・1000万下を2勝
従兄弟叔父(いとこおじ)コスタパルメーラ(08 牡 父キングカメハメハ)[4-2-4-11]21戦4勝・1000万下を2勝
従兄弟叔母(いとこおば)ディアンサス(06 牝 父ティンバーカントリー)[4-0-3-1]8戦4勝・地方4勝
再従姉妹(はとこ)キングランシーン(15 牝 父ベーカバド)[3-1-4-11]19戦3勝・JRA認定競走九州ジュニアチャンピオン-G 1着【2023年5月13日現在】
大叔父(おおおじ)アルファフォーレス(00 牡 父サンデーサイレンス)6勝
大叔母(おおおば)Dinamita(91 牝 父Equalize(米)):[0-0-0-0]未出走・アルゼンチン産
大叔母(おおおば)Dinamics(94 牝 父Candy Stripes(米)):[1-1-0-3]アルゼンチン5戦1勝
大叔母(おおおば)Distinct(95 牝 父Candy Stripes(米)):[0-0-0-0]未出走・アルゼンチン産
大叔母(おおおば)ベルグラーノ(01 牝 父サンデーサイレンス):[3-1-2-10]16戦3勝・500万下1着、地方2勝
大叔母(おおおば)パタゴニアウインド(03 牝 父サクラバクシンオー):[0-0-0-3]3戦0勝
高祖母デレペンテ Derepente(76 ARG 栗 Samos):[3-0-0-0]アルゼンチン3戦3勝
曾祖叔母(そうそしゃくぼ)デシシーバ Decisiva(87 牝 Propicio):[5-0-0-0]アルゼンチン5戦5勝、マヌエルF&エミリオ ネッコ賞‐GIII 1着
曾祖叔母(そうそしゃくぼ)Derrochadora(85 牝 Farnesio):[5-0-0-0]アルゼンチン5戦5勝
曾祖叔父(そうそしゃくふ)Degolpe(92 牡 Equalize):[0-0-0-1]アルゼンチン1戦0勝
曾祖叔父(そうそしゃくふ)Depositario(94 牡 Jack Hylton):[1-0-2-4]アルゼンチン7戦1勝

近親の勝ちレースの様子

父クリエイターIIのベルモントS(GⅠ)の勝ちレースがこちら。そして、種牡馬展示会の様子がこちら。

Youtube:Creator – 2016 Belmont Stakes by The New York Racing Association, Inc. より
Youtube;クリエイター2(Creator) – JBBA日本軽種馬協会種牡馬展示会2023 by ドットコム馬市 より

母父ゼンノロブロイのジャパンカップ(GⅠ)の勝ちレースがこちら。

Youtube:【ありがとうゼンノロブロイ】2004年ジャパンカップ by カンテレ競馬【公式】 より

いとこのFlightlineのレースはこちら。

Youtube:Flightline All Races by Racing Central より

兄アスクワイルドモアの京都新聞杯(GⅡ)のレコード勝ちレースがこちらです。

Youtube:2022年 京都新聞杯(GⅡ) | アスクワイルドモア | JRA公式 by JRA公式チャンネル より

血統表

血統表は下図の通りで、Mr. Prospector 5 x 5(6.25%)のインブリードがあります。

1代前2代前3代前4代前5代前
クリエイターIITapitPulpitA.P. IndySeattle Slew
Weekend Surprise
PreachMr. Prospector
Narrate
Tap Your HeelsUnbridledFappiano
Gana Facil
Ruby SlippersNijinsky
Moon Glitter
MorenaPrivately HeldPrivate AccountDamascus
Numbered Account
AvianceNorthfields
Minnie Hauk
CharytinSummingVerbatim
Sumatra
CrownitKing of Macedon
Queens Up
ラセレシオンゼンノロブロイサンデーサイレンスHaloHail to Reason
Cosmah
Wishing WellUnderstanding
Mountain Flower
Roamin RachelMiningMr. Prospector
I Pass
One Smart LadyClever Trick
Pia’s Lady
アルゼンチンスターCandy StripesBlushing GroomRed God
Runaway Bride
Bubble CompanyLyphard
Prodice
DiferentePropicioDorileo
Prontisima
DerepenteSamos
Desalmada
ラセレシオン2021の血統表
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