ヘヴンズクライ・3歳新馬戦3着!<現地観戦記>

ヘヴンズクライが3歳新馬戦に出走し、3着の成績をおさめました。(2024年1月7日12:55発走・第1回中山2日目6R)

関係者のみなさん、ヘヴンズクライの新馬戦デビューおめでとうございます。無事に走って帰ってきてくれて良かったです。また、関わったすべてのホースマンや関係者の皆さんに感謝したいです。

今回は私も現地観戦したので、観戦記を送りたいと思います。

現地の様子(馬場状態・天候等)

レースの馬場状態は「曇り」でした。気温は10℃前後で、天候は多少雲が出ている程度の晴れに近い曇りで、気持ちの良い天気となりました。この日は中山競馬場でフェアリーS(GⅢ)が開催され、徐々に観客も増えて賑わっていくような日でした。

今回も開門と同時に入場し、グルメグランプリ2023で優勝したラーメン・福麺さんで朝食をとった後、ヘヴンズクライが登場するパドックに向かいました。

新年・福麺初めということで、朝からハイテンションで2杯食べてしまいました。食べ過ぎたので、その後は中山競馬場内をひたすら歩き回って運動しました(笑)「うま塩ラーメン」が人気で定番メニューですが、今回は左側「馬力ラーメン(焼豚・味玉トッピング)」、右側「味噌ラーメン」のコンビを注文しました。辛党の私には美味しかったです。

福麺さんは、ベースのスープがとても美味しいだけでなく、毎回出汁を変えてくれるので楽しませてくれます。今回は天使の海老が入った出汁でした。福麺さんは中山競馬場の内馬場にあるラーメン屋さんですが、中山競馬場を楽しむグルメとしておすすめです!初めての方にはまずは「うま塩ラーメン」がおすすめです。

パドックの様子

ヘヴンズクライのパドックは入場時から見ていました。
二人引きでしたが、最初から最後まで非常に落ち着いている印象を受けました。

その後、レイチェル・キング騎手がパドックで騎乗してレースに向かいました。

入場時のグランプリロードでの様子がこちらです。騎手が乗馬しても特にテンションが上がる様子もなく、返し馬も落ち着いているようでした。

ゲート前での輪乗りの時の様子がこちらです。

ライバルたちの紹介

今回のレースは17頭が参戦し多頭競争と言えるでしょう。クラブ馬はアンゴラブラック(サンデーサラブレッドクラブ・2枠4番2番人気)、 サルヴェージワーク(社台サラブレッドクラブ・3枠6番6番人気)、 ヘヴンズクライ(DMMドリームクラブ・7枠14番3番人気)、 ルージュアイトーン(東京サラブレッドクラブ・8枠16番10番人気)の4頭が出走しました。

クラブ馬以外も素晴らしいバックグランドを持った競走馬が集まった豪華な新馬戦になりました。ヘヴンズクライは兄・グローリーヴェイズがGⅠ馬かつメジロの血を引く良血馬ですが、このレースには多くの良血馬が揃いましたね。各馬の今後の活躍にも注目です。

このレースに出走した上位人気馬や良血馬を簡単に紹介したいと思います。

スティンガーグラス(1着)

  • 1番人気 単勝2.4倍・2枠3番、牡馬、父キズナ、騎手:C・ルメール、厩舎:木村哲也、生産:ノーザンファーム、馬主:エムズレーシング・セレクトセール1億2,650万円

姉にダノンファンタジー(父ディープインパクト・阪神JF-GⅠ勝ち馬)がいる良血馬ですね。兄弟はセレクトセールでの評価も高くダノンファンタジー(9,720万円)、アドマイヤベネラ(2億4,840万円)、セレブレイトガイズ(2億3,760万円)と高額落札されています。こう見るとスティンガーグラスの1億2,650万がお手頃にさえ見えてくる不思議。

スティンガーグラスの馬場入場の時の写真がこちらです。

アンゴラブラック(2着)

  • 2番人気 単勝2.8倍・2枠4番、牝馬、父キズナ、騎手:R・ピーヒュレク、厩舎:尾関知人、生産:ノーザンファーム、馬主:サンデーサラブレッドクラブ・募集価格3,600万円

祖母がモルガナイト、おじにブラックスピネル(東京新聞杯-GⅢ勝ち馬)という血統で、モルガナイト2022のめいっ子ですね。個人的にはモルガナイト2022に出資しており親近感を感じる子でした。牝馬限定戦ではなく混合戦に出走しており、期待が大きいのでしょうね。

アンゴラブラックの馬場入場の時の写真がこちらです。

フォルテフィオーレ(5着)

  • 5番人気 単勝11.4倍・8枠15番、騎手:石橋脩、厩舎:上原佑紀、生産:ケイアイファーム、馬主:中村祐子

祖母がワンフォーローズ(アメリカGⅢ 3勝)、おばにレディアルバローザ(中山牝馬S-GⅢ 2連勝)、キャトルフィーユ(クイーンS-GⅢ勝ち馬)、エンジェルフェイス(フラワーC-GⅢ勝ち馬)がいるという活気ある血統ですね。

フォルテフィオーレのパドックでの写真がこちらです。

サルヴェージワーク(外)(12着)

  • 6番人気 単勝15.7倍・3枠6番、牡馬、父Le Havre、騎手:C・横山武史、厩舎:田村康仁、生産:フランス・吉田照哉、馬主:社台サラブレッドクラブ

フランスで生産された外国産馬です。全兄弟の姉がWonderful Tonight(米・BCフィリーズ&メアズS-GⅠおよび仏・ロワイヤリュー賞-GⅠ勝ち馬)という良血ですね。社台ファームの吉田照哉さんが導入。この子の将来も期待が大きいですね。

サルヴェージワークのパドックでの写真がこちらです。

ルージュアイトーン(10着)

  • 10番人気 単勝68.2倍・8枠16番、騎手:北村宏司、厩舎:宮田敬介、生産:ノーザンファーム、馬主:東京サラブレッドクラブ・募集価格2,960万円

兄にフェイト(セレクトセール1億7,600万円)、祖母がSaldentigerin(バーデンヴュルテンベルクトロフィ-GⅢ勝ち馬)、おばがサロミナ(独オークス-GⅠ勝ち馬、サリオス・サラキア・サフィラの母)という良血ですね。

ルージュアイトーンのパドックでの写真がこちらです。

レースの様子と結果

中山の芝2000mは皐月賞やホープフルステークスと同コース。

スタンド前の直線からスタートした直後と最後の直線の2回に登り坂があり、タフなコースとされています。直近の勝ち馬の脚質では、先行馬と差し馬の勝率が80%程度となっていました。そのため、中団や後方で脚をためたり、内側を効率よく進めてタフなコースに対応する馬が勝ちやすいコース傾向とも言えるでしょう。

スタート後の最初のコーナーまで十分な距離があるため、ヘヴンズクライの7枠14番という位置も有利不利はさほどなかったと思います。

ヘヴンズクライは、今回は17頭中外枠7枠14番からスタートしました。スタート後はややゆっくりとした出だしでしたが、第1コーナーに入る頃には中団に位置し、コースの内側を効率的に走り始めました。先行策をとる馬が多い中、ヘヴンズクライは先行する集団の直後の内側を確保しました。第3〜4コーナーでも内側をキープし、効率的に走行しました。最後の直線に入ってからはタレ馬を回避しながら、うまく外側に出て3着に入線しました。

レイチェル・キング騎手は女性騎手でありながら、オーストラリアのGⅠで5勝し、ワールドオールスタージョッキーズでも女性騎手として最高順位の2位に入るなど活躍しています。今回のヘヴンズクライの新馬戦でも最後までしっかり追いきってくれて、信頼感がありましたね。

おわりに

ヘヴンズクライは勝ちこそ逃しましたが、ライバルも強い中で上位争いができていたので、今後のレースも期待したいです。

まずは体調を含めてヘヴンズクライが元気に過ごし、次の挑戦に取り組んでくれることを祈っています。

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